経常利益が500万円でているため法人税が150万円かかります。」
と税理士に言われたが、お金は500万円も残っていない。
そんなことがありませんか?
数字上利益がでており、多額の税金を払っていますが金が残らない理由はキャッシュフロー計算書、貸借対照表から説明が可能です。
キャッシュフロー分析に慣れている税理士の場合初見の会社でも二年分の貸借対照表だけ見ればおおまかには説明ができます。
税理士変更のご相談をお受けすることも多く、様々なパターンを見ておりますので、私もこの分析は得意としております。
様々な会社の決算書を見た結果として、儲かっているが金が残らない原因ベスト4は以下の通りです。
借入金返済はお金は出て行っても、経費にはならないためお金が残りません!
→利益がでていれば借り換え交渉により借入金返済期間を延長した借り換えも可能です。
利益の中から無理なく返済できる金額に変更することが望ましいです。
返済期間の延長が無理な場合は、年間いくら以上の追加借入をしないと資金繰りを圧迫するかを認識しておくだけでも金融機関交渉がしやすくなります。
在庫を増やすことで、お金は出ていきますが、売れるまで経費にはならないのでお金が残りません!
→そもそも売れる見込みが少ない在庫は、損切して処分をしたほうがいい場合もあります。
また、最悪原価であれば売却が可能な滞留在庫は、多少損をしてでも現金化したほうがいいと考えます。
滞留在庫が倉庫に眠っていても、利益を生み出さないどころか、倉庫代、在庫を維持するために借り入れをしている場合の借入金利息などで赤字を作っています。
また、滞留在庫は仕入れ資金の札束が倉庫に眠っていることと同じであり、お金が倉庫に寝ることで次の商品への投資が遅れてしまいます。
滞留在庫を早々に処分して、売れる商材にシフトをしたほうが気持ち的にも前向きになるのではないでしょうか。
売掛金は回収するまでお金になりません!
→回収条件が悪い場合は取引先と交渉をして1日でも早く入金がされるように回収条件の変更を持ち掛けることが必要です。
また、売上があがっても回収ができていないケースは会計上も最悪なケースです。
「売掛金」として計上された段階で回収の有無は問わず法人税、消費税の支払い義務が発生します。自社の営業マンには売上をあげるだけでなく、回収までして初めて評価対象にするなど普段から注意喚起を心がけてください。
また、売上を前金でいただける仕組みを作れればキャッシュフローは劇的に改善します。
前金でいただける場合は数%割引をしても損はないと考えます。
例えば、エステサロンの回数券、学校の授業料などが前金でいただく仕組みです。
エステサロンのケースは昔、TBCが回数券で預かったお金を新規出店にあて、一般経費の支払いを後回しにした結果倒産をしてしまい、顧客から未使用分の回数券の返還請求を受けたケースもあり、過度の新規投資に充ててしまうのは危険ですが、前金を仕入れ資金に充てる分には少なくとも粗利部分のお金を先に確保できますので特に問題ありません。
設備投資は一時の費用にならないため、利益の割にはお金が残りません!
→多店舗展開のビジネス等にありがちですが、新規出店段階など設備投資がかさむ段階では店舗の保証金のうち解約時に返還される部分は資産計上されるため費用にはなりません。
例)2年契約、保証金200万円(解約時2割保証金償却)
保証金のうち8割の160万円は解約時に返還されるので、資産計上(経費にならない)
償却される2割の40万円は契約期間の2年間で減価償却
→初年度は保証金200万円のうち、20万円しか経費になりません!
また、店舗の内装工事などは概ね15年で減価償却をしていくため、出店初年度に即経費になりません。そのため、特に出店当初は初期投資によるキャッシュアウトの割には、利益が残り思ったより税金がかかってしまうということも珍しくありません。
儲かっているが金が残らない主な原因は以上の通りです。
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