金融機関への追加融資交渉、リスケ交渉の際などに経営改善計画の提出を求められることがあります。
経営改善計画と言葉だけ聞くと以下のようなイメージを持つのではないでしょうか。
・作成が面倒ではないか。素人に作ることができるのか
・インターネットで調べると10~20枚ほどのサンプルが出てくるがそんなに作る必要があるのか。
経営改善計画は以下の三点の書類だけ作成すれば、内容は伝わるので十分です。
A3 1枚で事業概況、現状の問題点、改善に向けての具体策、収支計画、借り入れ明細書をまとめます。ひな形のような簡易なフォーマットで作成しても問題ございません。
経営改善計画書の作成ポイントは以下の通りです。
▼現状の問題点、改善に向けての具体策作成のポイント
実抜計画として以下の二点が求められます。
・実現可能性が高く
・抜本的な経営再建計画
売上高を上げる計画は実現可能性が低い場合もありますので、まずは確実な赤字部門の撤退、リストラ等の経費削減策を中心に作成をしたほうがいいと考えます。
▼収支計画の作成ポイント
・債務超過の場合は3~5年以内に解消する計画にする。
・減価償却費+当期利益(返済財源)が借入金年間返済額を上回る計画にする。
・債務償還年数(返済財源÷借入金残高)が10年以内になる計画にする。
・ひな型は5か年の計画になっているが、債務超過の解消、債務償還年数10年以内の達成ができるまでの計画でも問題ない
→3年で目標達成できるなら3か年計画でも問題なし
上記のような書式に数値目標を記載します。
売上、仕入れ、人件費、諸経費に分けてそれぞれ現況、改善後の数値、改善策を検討します。
個々のポイントは以下の通りです。
▼売上、仕入れ
売上は部門別、商品別など個々に見直し赤字部門、赤字商品の撤退、その他の部門の強化策などを記載する。
▼人件費
人件費は赤字やリスケ交渉の場合代表者役員報酬の削減はほぼ必須、撤退部門のリストラ計画なども記載する。
▼諸経費
人件費以外の諸経費は売上比2%以上の支出額が大きい経費を中心に見直しを図る。売上比1%未満の経費などは改善効果が薄いので順次見直す
上記のようなひな型で月次の資金繰り表を作成します。
作成のポイントは以下の通りです。
▼差引計(収入-支出)は黒字にすることが必須
→ここが赤字だと本業が赤字という見え方になります。
売上の増加策、経費削減策などにより最低限黒字にする必要があります。
▼リスケ交渉の場合の財務収支
リスケ交渉の場合は、本業が黒字だが、財務の借入金返済で赤字になると説明する。
借入金返済を止めれば黒字になるので事業継続性は問題なし。
借入金返済を半年から1年程待っていただければ体力がつくのでその後は問題なく返せる。
▼追加融資交渉の場合の作成方法
追加融資交渉の場合は、例えば3か月後に売掛金回収があるが、1か月後に買掛金決済が回ってくる。売掛金回収まで一時的に資金が足りなくなるが、借入金調達ができれば問題なく回る
★弊所ではリスケ交渉、追加融資交渉の際必要な経営改善計画書の作成をサポートしております。
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