創業融資の場合、個人信用情報を取るのでしょうか。
2010年以前は個人信用情報を取得しませんでしたが、
2012年ごろからは日本政策金融も東京信用保証協会も個人信用情報を取得するようになりました。
信用情報に傷があると創業融資が受けられないといわれておりますが、どのように影響するのでしょうか。
私自身は税理士になる前にJICC加盟会社にて審査実務を行った経験があります。
審査実務経験と創業融資支援実務を双方行ったことがある視点からみた、信用情報の概要につきましてご説明いたします。
①信用情報機関について
下記3つの信用情報機関があります。
・CIC
主にクレジットカード会社が加入
携帯電話の割賦販売の借入データも登録される
・JICC
主に消費者金融系が加入
・全国銀行個人信用情報センター(全銀共)
主に銀行、信用保証協会などが加入
②登録情報
基本情報として借入の業者名、借入金額、借入日、申し込み情報などが登録されます。
返済情報として、CICの場合は過去24回分の返済情報が記載されます。
他には事故情報(異動情報)として
・2か月以上延滞、本人以外弁済、破産、貸倒などが掲載されます。
事故情報(異動情報)は俗にいう「ブラック情報」ですので、これが掲載されている場合は創業融資は難しいでしょう。
③保存期間
情報の内容により情報保存期間が異なります。
・クレジット情報は取引終了から5年間
・申込情報はクレジット会社等がアクセスした日から6か月間
④相互参照情報
3か所の個人信用情報機関がありますが、情報は共有されているのでしょうか。
結論としては一部共有されております。
正常に返済している場合には基本情報、返済情報は共有されませんが、事故情報(異動情報)は共有されます。
例えば、消費者金融系のJICCに事故情報が掲載されている場合、CIC・全銀共でも事故情報の参照ができます。
どこか一か所でも事故情報が掲載されると3か所すべてに共有されます。
⑤創業融資借入後に自分の信用情報をとってみた
自身で創業融資を受けた後に、どのように記載されるか信用情報をとってみました。
・CIC
政策金融公庫に申し込んだ日に情報照会履歴が残っていました。
他には、保有しているクレジットカードの限度枠、返済状況、
スマホの割賦購入情報(現在利用分、数か月前と、3年前に完済したものも含めて3つでてきました)
ここに、クレジットカード、スマホ割賦払いの過去24回分の支払い履歴が残ります。
過去24回中2回以上遅延情報が残っていると、延滞の常連とみなされ融資審査上マイナス査定をされます。
政策金融公庫からの借入情報は特に記載されていませんでした。
政策金融公庫は情報を取得するだけで登録はしないのでしょうか?
・全銀協
→信用保証協会の面談翌日に、情報照会記録が残っていました。
保証協会付きの借入情報も記載がありましたが、こちらにも政策金融公庫からの借入情報は記載がありませんでした。
⑥まとめ
・政策金融公庫はCICのみ情報照会する。借入情報は載らない。
・信用保証協会は全銀協のみ情報照会する。借入情報は載る。
※注意点
信用情報の自己開示履歴も半年間保存されます。創業融資申し込みの直前に信用情報の自己開示を行うと、政策金融公庫や保証協会が情報照会を行った際に自己開示の履歴が確認されます。
※今回は信用金庫からの情報照会がありませんでしたが、その信用金庫の方針により情報照会を行う信用金庫もあると考えます。全てのケースが上記に当てはまるわけでございませんのでご参考程度にお考え下さい。
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